本来は、国がやるべき「土壌の放射性セシウム測定」。
チェルノブイリ事故の際は、ウクライナ、ベラルーシといった被害のあった国は自ら、土壌の汚染状況を把握するために土壌測定を行っていました。
ところが!
日本では、国がやらないんです。文科省も環境省もやってくれません。
セシウム134は既に半減期を迎え、もう測定不可能になるかもしれないタイミング。
そして、何より、この原発事故による土壌汚染状況を数値で把握することは、未来のために必要な記録。責任でもあります。
数値結果は、イデオロギーでもなんでもありません。
「事実」なのです。
そこで、2014年10月プロジェクトのキックオフ、市民が立ち上がったわけです。
この志に、私たちも、どえらく共感し、マップ完成に向けて微力ながらお手伝い。
そして、昨日、3000か所の測定がなされた報告とマップのお披露目だったのです。
会場となった国立オリンピック記念青少年総合センター・国際交流棟のレセプションホールは120名もの参加者でいっぱい。
冷たい雨の中、小さなお子さま連れのママたちも。
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札幌から尾道まで、各地の測定所の方々が勢ぞろい。 日々の活動、測定、本当にありがとうございます! |
前半、「放射性セシウム汚染度経年変化マップ2011-2111」の説明があり、これにはちょっと衝撃!
頭では理解していたものの、
そんな簡単にセシウムはなくならない!
ということが可視化されていて、右脳に叩き込まれました。「放射性セシウム汚染度経年変化マップ2011-2111」 |
休憩を挟んで、後半オープニングはNUUさんの歌から。
何気ない日常、子どもへのまなざし。
なぜ、私はいま、ここにいるのか。
なぜ、この活動を続けようと思うのか。
その原点を思い起こさせる言葉たちが、おだやかでのびやかな声にのって耳に届き、しばし感涙。司会の中村さんも涙声でした。
「うまれてきたから」聴いてみて。
映画「小さき声のカノン」でも流れる名曲。
http://nuu-nuu.com/discography
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そして後半。
測定の貴公子・石丸氏と、鎌仲ひとみ監督の対談。
「井戸川元双葉町長は、2011年3月13日に45歳以下の町民すべてに“安定ヨウ素剤”を配布し、飲ませた。今現在、双葉町から小児甲状腺がんの子どもが出ていない。」という発言が鎌仲監督からあり、これは大変重要なことだと思いました。
また、今回、私たちはブース出展をし、「ほうしゃのう きほんのき」の頒布も行いました。
冊子120冊、チラシ400部ほどをリュックに背負っていったのですよ。
すっごい重かった! |
「重いので持ち帰りたくありません~~!」と思わず叫んでしまったおかげで、
120冊頒布、完遂!
ある測定所の方からは
「学校の先生に向けての勉強会で配布します」
精神科のお医者様からは「病院の待合室に置きます」
ある女性からは「孫のために、娘に渡します」
と、冊子を手渡しながら使い道を伺い、なんとも狙いどおりすぎてニヤリ・・(^0_0^)参加をされなかった方、お求め忘れた方、ネットからも申し込みできますよ。
↓
https://www.311kihonnoki.com/
さて、マップもできたし、これで土壌プロジェクトは終わりかな。と、思いきや、「これはゴールでなく、スタートです~~~」というマイクで叫ぶ石丸さんの声が聞こえました。
そうです、まだ続くのです。
今後の展開、動きにもご注目ください。マップも公開されています。必見!
↓
http://www.minnanods.net/soil/
会場を見回すと、なーんと、「きほんのき」の監修をしてくださった、東京大学の小豆川先生を発見!早速、冊子を持っていただき、宣材カットをパシャリ(笑)
小豆川先生、いつもありがとうございます! |